マラソン中継の解説で、たびたび「サブ10」という言葉を耳にします。
- 今回のレースはサブ10続出ですねー
- 残り5kmをXX分で走ればサブ10ですねー
- 日本人が誰もサブ10がでないのは寂しいですねー
「サブ10ってなんだろう?」と気になった方も思います。
今回はサブ10とは何か?、どれだけすごいことなのか? についてお話します。
フルマラソンのサブ10とは?
サブ10とは、フルマラソンを2時間10分以内に完走することです。テレビ中継でサブ10というキーワードがでてきたら、これで間違いありません。
テレビ中継を見るなら、優勝争い以外に「この選手はサブ10達成できるか」を注目すると面白いです。
オリンピックや世界陸上を目指すなら、サブ10は必須です。日本のトップランナーになるための登竜門とも言えるでしょう。
ペースから見るサブ10のすごさ
サブ10を達成するためには、フルマラソンを3’04 / km で走り続ける必要があります。
サブ3ランナーであっても1kmもついていけないペースです。
つまりサブ10した人は、東京マラソンの上位3%くらいの順位の人が1kmもついていけないペースで、42.195kmを走り切っているのです。
短距離走に換算
- 100m を18~19秒
- 200m を36~37秒
一般の小学校高学年、中学生の全力疾走のタイムくらいでしょうか?
テレビ中継では選手と並走している一般人が移ります。その人たちは全力で走っているのに、100m くらいしか並走出来てません。選手は余裕のペースで走ってます。サブ10ペースがいかに速いかが分かります。
長距離走に換算
- 5 km を15分20秒
- 10 km を30分40秒
陸上部の高校生でも、このタイムで走れる選手はなかなかいないです。
過去の大会から見るサブ10のすごさ
エリートランナーが出走するマラソン大会で、サブ10の選手が何人かまとめました。
表の人数はその大会のサブ10達成者の日本人の人数です。( ()は海外選手込みのサブ10達成者の人数 )
大会名 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
東京マラソン | 4 人 ( 13 人 ) | 9 人( 15 人 ) | 0 人( 4 人 ) |
福岡国際マラソン | 2 人 ( 6 人 ) | 1 人( 3 人 ) | 1人( 2 人 ) |
びわ湖毎日マラソン | 0 人 ( 3 人 ) | 0 人( 5 人 ) | 2人( 9 人 ) |
別府大分毎日マラソン | 1 人 ( 1 人 ) | 1 人( 2 人 ) | 3人( 6 人 ) |
どの大会も、日本人のサブ10達成者は10人未満です。ここ3年で誰もサブ10達成できなかった大会は3つもあります。
これらの大会は日本のトップ選手が出場します。すべての選手がこの大会でタイムを出すために、何カ月も前から調整しています。一般市民ランナーが想像を絶するようなトレーニングを続けています。
それでもサブ10はなかなか出せません。
サブ10はそれだけすごいことなのです。
まとめ
今回はマラソンのサブ10についてお話しました。
調べていて改めて分かりました。サブ10達成は本当にすごいことです。
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